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ハンドメイド・マーケットプレイスとしての先駆け、そして今もトップを走るアメリカの「Etsy(エッツィ)」。海外では知られているサイトだが、日本ではハンドメイドに興味がある人やイーコマース事業関係者の間でしか、しられていないのが現状ではないだろうか。これからますますオンライン販売市場が盛んになる中で、今一度どんなサイト(市場)なのか、ここで紹介しておきたい。

Etsy(エッツィ)とは

Etsy(エッツィ)について」ページによると「Etsy(エッツィ)は、世界中の人々がオンライン&オフライン上でつながり、ユニーク(世界に一つ)な作品を売ったり買ったりする場所」である。

  • 設立:2005年
  • 従業員:757名
  • 販売作品数:3,200万品
  • アクティブ・セラー(販売し続けている販売者):1,500万人
  • アクティブ・バイヤー(購入し続けている購入者):2,170万人
  • 2014年度売上高:19億3千万ドル(=約2,316億円 ※1USD=120JPNにて換算)
  • 本社:ニューヨーク

※2015年6月時点のデータ

この数字にピンとこないかもしれないので、日本のハンドメイド市場で急成長中のminne(ミンネ)と比較してみた。

Etsy(エッツィ) minne(ミンネ)
 URL https://www.etsy.com/ https://minne.com/
 登録作品数 3,200万品 179万品
 販売者数 1,500万人 15.6万人
 購入者数 2,170万人
 2014年売上高 2,316億円

Etsy(エッツィ)の登録商品数は約17倍、販売者数は約96倍という状況。これが日本と海外とのマーケット規模の違いだ。

 

何がEtsy(エッツィ)で販売できるのか

  • ハンドメイド商品
  • ビンテージ商品(骨董品)
  • クラフト用品

 

販売手数料

  • ショップ開設料:無料
  • 出品手数料:$0.20 USD/1出品
    ※4ヶ月ごとに手数料支払い発生
  • 落札手数料:販売料金の5%
    ※3.5%には配送料や税金は含まれず。

その他、細かな料金テーブルについては「Fees for Selling on Etsy」ページ参照のこと。

 

日本から販売できる?

可能だ。作品販売設定画面で、販売対象国も選択することができる。

 

登録方法は

利用規約(Seller Policy)に同意の上、「Etsyで販売する(Sell on Etsy)」ページから「サインアップする(Sign up)」から行う。

販売するにあたっての説明は、他イーコマースサイトよりも、わかりやすく、簡単に説明されていると思う。

Etsy(エッツィ)で販売する

 

日本語対応しているか

全てではないが、日本語対応している。現在も引き続き準備中のようだ。

Etsy(エッツィ)の日本語対応

設定画面から言語(Language)が選べるので、ここで日本語を選択すればよい。

Etsy(エッツィ)の日本語対応

通貨も日本円(Japanese Yen)があるので、いちいちドル→日本円に計算しなおす必要がない。これは便利。

Etsy(エッツィ)の日本語対応

ただ、日本語インターフェイスになったからといって、購入してくれる人は海外の方になる。よって英語は必須になるので、その心構えは持っておくべき。

 

支払い&入金方法は?

PayPal(ペイパル)、クレジットカード等が使える

Etsy(エッツィ)での支払い&入金方法

 

どんな管理画面?

実際にEtsy(エッツィ)を活用しているので(出品数はまだまだ少ないが・・・)、リアル管理画面で説明(笑)。

ダッシュボードはとてもシンプルで見やすいデザインになっている。

Etsy(エッツィ)の管理画面

 

出品管理は「Listing Manager(リスティング・マネージャー)」で行う。

Etsy(エッツィ)の管理画面

 

Etsy(エッツィ)の残念なところは「展示(販売しないが作品を公開し続ける)」機能がないことだ。もし受注生産型ハンドメイド販売をおこなっているのであれば、ポートフィーリオサイトとしても活用したいはずだ。

統計(Stats)もとてもシンプル、閲覧数(Views)、お気に入り登録数(Favorites)、注文数(Orders)、売上金額(Revenue)。

Etsy(エッツィ)の管理画面

 

Etsy(エッツィ)をしばらく使っているが、とてもとても残念なのが「露出(インプレッション)がほとんど出ない!!」点だ。本当に閲覧数が少ない!!閲覧数を増やすためにはサイト内クリック課金型広告を出さなくてはいけないのだ。

以下は「Promoted Listing(販促出品)」を使って「1クリック=1ドル」とか設定し、クリックをお金で買った結果画面。

Etsy(エッツィ)の管理画面

 

いくらで1クリック購入(=入札(bid)するかを設定する項目。試してみたところ、一般のクリック課金型広告と同じく単価をあげれば露出(インプレッション(Impression)ともいう)が増えるが、確か入札(bid)の上限が5ドルだった気が。対した露出(インプレッション)は稼げない。ということで1週間ほど試したが、この機能は私の場合あまり効果がでないと判断しオフ(使用停止)にした。

Etsy(エッツィ)の管理画面

 

出品設定画面もシンプルだが、結構細かな設定項目がある。写真は最大5枚まで公開可能。

Etsy(エッツィ)の管理画面

そしてタイトル入力欄や、ハンドメイド商品なのかそれ以外なのか、完成された商品なのか、部品(サプライ用品)なのか、いつ作成されたのかを選択する項目がある。そしてカテゴリー選択、費用、個数の設定。

Etsy(エッツィ)の管理画面

そして再出品設定。出品してから4ヶ月売れ残っていたら自動的に出品停止にしてマニュアル(手動)で再出品するか、自動的に出品手数料(0,2USD)支払って出品継続するかの設定だ。そしてこれは日本のハンドメイドマーケットではあまりみない項目。「Type(種類)」だ。「物質的なもの(Physical)」か「デジタル(Digital)」の選択。そして商品説明項目。

Etsy(エッツィ)の管理画面

そして重要な配送(Shipping)設定。どこから(配送元国)何営業日内にいくらで配送するかの設定。配送は海外販売の場合、特にトラブルになりやすい。というのは、日本の配送業者やインフラは優秀で、ものが紛失するとか遅延するとか滅多にない。だけど海外の場合は国により配送ルールやインフラはそれぞれ異なり、関税処理に時間がかかり配送予定日が遅れたり、配送途中で紛失したりとよくあるのだ。そこで海外発送するときには、プラスアルファの費用がかかるが「追跡(トラッキング)番号」を付加して配送するべき。これはいつ、どのタイミングで、どこを商品が通過したのかトラッキングすることができる。必ずこの追跡番号はつけてほしい。

Etsy(エッツィ)の管理画面

イーベイ(eBay)の場合、配送(Shipping)設定はもっと細分化されている。配送状況が良くない(商品が紛失しやすかったり、追跡仕切れない国や紛争が勃発している等の)国や地域は「販売対象除外国」として設定することができたり、通常かエクスプレス配送なのかも設定することができる。この設定は面倒といえば面倒だが、自分やビジネスを守るために大切な項目なので、海外販売取引できるイーコマースプラットフォームには是非つけてほしいと思う。

次に、検索にヒットしやすいよう「タグ」「素材」「どんなシーンに利用するのか」「スタイル」「どんな世代や人物向け」なのかの設定を行う。以上が出品設定のおおまかな概要だ。

Etsy(エッツィ)の管理画面

 

どんな作品が販売されているか

Etsy(エッツィ)に出品されている作品は、センスが良いものが多いと感じている。例えば、。まず写真の撮り方が非常に美しい。値段は約4万円と、ハンドメイドの世界では少々お高い気がするが、この写真をみれば違和感はない。

Etsy(エッツィ)で販売されている作品

 

花瓶も販売されている。これも約1万8千円ほどだが納得のお値段。

Etsy(エッツィ)で販売されている作品

 

ちなみに、日本に配送してくれるかどうかは「Shipping & Policies(配送&ポリシー)タブを開けばわかる。

Etsy(エッツィ)で販売されている作品

お手軽な作品ももちろんある。ネック&ウォーマーと手袋のセット。約5千円。可愛くてお手軽!

Etsy(エッツィ)で販売されている作品

そしてEtsy(エッツィ)の好きなところの1つが「細かなサブカテゴリー」。イヤリング一つにしても、クリップ型か、引っ掛け型か、ドロップ系かなどがカテゴリー化されているので、自分の好みのものが短時間で見つけやすい。

Etsy(エッツィ)で販売されている作品

 

まだまだ紹介したいことはあるが、今日はこのへんで。総括すると、今の所世界ナンバーワンといっても過言ではないハンドメイドマーケット「Etsy(エッツィ)」。2015年4月にナスダック(NASDAQ)上場したばかりだが、今後の運営方針やセラーへの配慮、販促拡大国等まだまだ動向が気になるところだ。前述したが、もしサイト改善してくれるとしたら「作品の露出を無料で増やす機会をもっともっと増やして欲しい」ということだ。露出がなければ売れないのだから。